
N 様
お世話になります
N様からの下記についてコメントを書かせて頂きます。
その前に、まず確認項目(質問)について記させて頂きます。
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1.適用範囲の組織は,はっきりしていますか?何名で適用範囲の組織を運営されますか?
2. 内部監査員教育はお済ですか?
3. 適用範囲の組織の環境条件
温度、湿度は日々測定されていますか?
4. 職位のの力量について
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当社の進捗を簡単に説明致します。
2021年6月~ ISO13485の取得に向けて取り組みを開始
ISO13485の理解、品質マニュアル・規定書類の作成(現状、自力で一通りの文書を作成※下記ギャップ分析で不足や認識の間違いが多いと指摘を受けた)
2021年12月 某コンサル会社のギャップ分析を受ける
※品質マニュアルが完成したわけではなく、技術的要求事項(必要な設備、校正方法の確認)のため相談したついでにギャップ分析を受けることになった。
※結局は求めていた技術的要求事項に関する具体的な情報を得ることができなかった。
➡現在行っているものから根本的に変える必要があため、技術的な指導を求めていたという背景がある。
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貴社のISO13485取得の取り組みの状況についての詳しいことが分かりませんが
現在の業務について、現在行っているものから根本的に変える必要はないと思います。
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この企業様は、業種団体の連合会からの参考(ひな型)を使用し、マニュアル等の文書を作られていました。
私は、せっかく時間を費やされマニュアル等を作成されていましたので、コンサルタントとして、作成されているマニュアルをなるべく活かそうと思い、一緒にマニュアルの見直しに取り掛かりました。でも指導の時間であまりにも、マニュアルの訂正、変更に時間がかかり、指導の3回目で、企業様の技術責任者の方から、今までのマニュアル等はすべて捨て、松元さんのマニュアルのひな型を使いましょうと言われました。マニュアル等は自社の規模・組織にあった校正機関のマニュアル等にすべきです。
よくネット等で、マニュアルは薄いほうが良いとか、簡単な方が良いとか
書かれていますが、マニュアルは簡単に書くと分かりずらく、詳細に作ると読むのが嫌になります。自社に合ったマニュアルにすべきです。
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某企業様の指導を開始し、マニュアル等の作成に取り掛かった時の経験
2022年1月
今後の取組み方針について社内で再検討を行っている。
某コンサル会社では、コンサルティングプログラム
(2022年2月開始~2023年2月認定完了)の見積を取得
※認定の時期は特に定めておりませんが、2022年内に申請することを
視野に進めております。
貴社の現在の構築状況が分かりませんが某コンサルタント様の
(2022年2月開始~2023年2月認定完了)について、弊社においては、下記のように書かせて頂きます。
2022年2月開始から2023年1月まで指導期間ののち審査を受けて頂きます。指導期間の中で審査申請をして頂きます。審査申請書類の受付から、2ケ月以内に審査、そののち是正処置の承諾、判定委員会、認定(4ケ月)。よって審査が終了し、6ケ月後が認定。2023年8月頃認定。審査から認定まで半年もかかるのは、ISO9001等の審査機関と違い、審査員が少ない、限られているからです。
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構築スケジュールについては、別添送付のスケジュール表をご参考下さい。
またコンサル料金の見積書も別添をご査収下さい。
なお、2月から3月は、毎月3回のZOOMによるオンライン指導(2時間)になります。
オミクロン感染症拡大のため。4月からは、2回のオンライン指導と1回の訪問指導になります。
一昨年より指導を開始し、昨年末にISO13485試験所を取得された企業様もコロナ禍でしたので、同じ指導方法でした。ただ認定機関が違いますので、認定までの期間は違ってきます。
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品質マニュアル・規定書類の作成ももちろん大きな課題ではありますが、それ以上に校正方法の見直しがより大きな課題として直面しています。
上記コンサル会社のギャップ分析を受けた際、こうした技術面の不安がうまく解消されなかったこともあり、コンサル会社にコンサルティングを依頼するだけでは当社が抱える課題を解決することは難しいのではないかとも考えております。
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前記しましたように、一般校正業務の実績がありますので技術的には大丈夫です。
ただ、適用範囲の組織の環境条件、校正機器等が条件を満たせていないと、算出される校正値も意味がありません。施設、校正機器、校正技術者の力量、校正方法(不確かさを含む)等が具備され、校正値が外れていなければ、ISO13485,JCSSの校正機関の認定は受けられます。
皆様が発行される校正証明書は、校正依頼をされた企業様の製造、サービスの信頼性を担保するものですので、間違いのないものを提供しなければなりません。
認定をうけることが社内のめざす方向でしたら、あとは適用範囲の組織を構成する皆様で頑張るだけです。ただ今までの日常業務の中で準備を進めていくわけですから皆様の協力、頑張りが必要になってきます。
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約半年間にわたりISO13485に携わってきましたので、基本的な知識は個人として身につけられていると思いますが、組織への浸透はまだまだの状態です。
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はい、N様のISO13485の知識はすばらしく、これからの認定までの必要な方になるのではないでしょうか?
認定について取り組むためには、適用範囲の組織をISO13485取得まで導いていく強力なリーダーシップをもった人の存在が重要です。
また、依頼されるコンサルタントとの相性、コミュニケーションも大事です。
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失礼なことを書きますが、“人間はこれをやっていて下さい”とお願いしてもなかなかやらない動物です。
これは、私のコンサル指導の中でも起きることです。
でもこのやらないことを一緒に何回も何回もやっていきことが私の指導方法です。
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こうした現状を踏まえて貴社から提案できるものがございましたら一度お聞かせいただけますでしょうか。
宜しくお願い致します。
以上 失礼な文章もあると思いますが、そのあたりはお許し下さい。
有限会社都城情報ビジネス 松元